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2023年3月

2023年3月31日 (金)

両立支援等助成金支給申請書を提出しました

2022年10月1日から「産後パパ育休」(出生時育児休業制度)が新設された。
女性は産後8週間の休業後に育児休業が開始されるが、男性は子の誕生と同時に育休が取得できる。
(出産が出産予定日より遅れた場合には出産予定日から育休を開始することもできる)
妻が出産後でつらい時期を夫が支えることができるように制度が整備されたということだろう。

顧問先事業所(建設業)から、相談の電話があったのは昨年12月上旬だった。
社員から1か月間の育休の申請があった、ちょうど季節的に業務量が減る時期なので、許可したいが育休の取得は初めてのことなので手続きをお願いしたいとのことだった。
実は私にとっても男性の育児休業取得は初めてのことだったので、事前に必要な手続きについて確認してみた。
念のため、厚労省の助成金についてもチェックしたところ、タイミングよく「両立支援等助成金」に該当することが分かった。
事業主に支給される助成金額は20万円。条件は雇用保険の被保険者が産後パパ育休を取得すること、会社が雇用環境整備を行って育児休業を取得しやすい職場環境を整備すること。
しかし、問題は子の出生までに準備しておくことがたくさんあったことだ。
直ぐに社長に面談して、申請の意思を確認したうえで、会社に準備してもらうことについて説明した。
会社は就業規則の作成・届け出義務のない労働者10名未満の事業所のため、育児休業規定がなかったので、まずそこから始めた。
労働局の雇用均等室にも2度出向いて詳細な説明を聞いたのだが、なんだかマニアックな説明で理解するのが難しかった。

①雇用環境整備の措置
②代替社員の労使協定
③育児休業申出書の提出
④一般事業主行動計画の作成と雇均室へ提出
などを大急ぎで行った。
以上のことは育児休業取得の前日までに済ませておかなければ、助成金は受給できなくなる。
出産予定日は1月2日だったがあくまで予定日なので、出産が早まる可能性もあった。

大急ぎで仕事を進めたことと、お産が少し遅れたことで、育休が始まるまでの準備は十分に間に合った。
育休が始まってからは社会保険料の免除の申請をし、お子さんの健康保険の被扶養者異動届を電子申請した。
育休が終わってからは雇用保険の育児休業給付の申請をした。
その後で助成金の支給申請書を作成し、必要な添付書類(出勤簿・賃金台帳・労働条件通知書・母子手帳の写など)の準備をした。
申請期限は育児休業終了の翌日から2か月以内であったが、余裕をもって3月中に申請することができて、ほっとした。

現在、雇用均等室で審査に付されていて、私は結果を待っているところだ。場合によっては補正が必要になるかもしれない。
いずれにしろ、事業主のN社長にいい報告ができることを心待ちにしている。

 

2023年3月20日 (月)

今一番ほしいもの

3月に入って急に春めいた。気温が上がって4月の陽気が数日続いたかと思うと、一転して平年並みの気温に戻って肌寒くなった。その変動の激しい時期に睡眠不足と仕事のストレスが重なってしまい、体調を崩して週末に寝込んでしまった。
3月に体調を崩したことは過去にも何度かあって、数年前には虚血性大腸炎で1週間絶食して病院で点滴を打ってもらった。主治医からは「入院した方がいい」と勧められたが、「何とかしてください」と頼み込んで通院で治療をしてもらった。病院の処置室で1日2パックの点滴を落としてもらったのだが、5時間ほどかかるので、ほぼ1日を病院のベッドで過ごした。この時は激しい腹痛でとても辛かったので、今でもお腹が痛くなると再発ではと、とても心配になる。  

元々が頑健な質ではないので、子供の頃はよく発熱して掛かりつけの医師に往診をしてもらった。 20代の頃は胃痛に悩まされて鎮痙剤が手放せなかった。その割には大きな病気を経験せずにここまでこれたのはとても幸運なことだと思う。
普段の生活をいつもと同じように過ごせること、そのすべてが健康な身体を前提に成立している。

あまり、丈夫で長持ちが望めない身体なのだから、せめて時々は労わって無理をせずに、もう少し頑張ってもらおう。

 

2023年3月18日 (土)

4,000円の幸せ

 多忙な1週間を締めくくる金曜日は午前10時30分から午後5時まで、行政書士会のZOOM研修だった。「出入国管理法と実務」について、実務に精通した行政書士による講義は分かりやすくて、受講者の能力向上に大変役立つ内容だった。しかし、時々はPCの前を離れて顧客に対応をしながらの受講になり、さすがに午後の3時間は集中力を欠く時間帯もあった。

 ともあれ、午後5時で研修は終了し、残務整理も早々に切り上げて、ガチガチに凝った筋肉が悲鳴を上げる体を何とかしてもらうために、予約しておいた鍼灸院に向かう。1時間ほど丁寧に施術してもらい、固まった肩も首も少し楽になった。次いで、鍼灸院の近くにあるうどんのチェーン店で夕食を食べる。季節メニューのあさりうどんが期待以上においしくて、心もお腹もすっかり満足した。

 鍼灸院と夕食で支払った代金は合計4,040円だった。旅行に行けなくても、流行りの服を買わなくても、1週間の疲れを癒す時間を私は4,000円で手に入れた。

 幸せは意外と身近にあるものだと思うし、日々の暮らしの中でそれを感じたい。明日は家事を片づけて、日曜日には12月から準備していた助成金の申請を仕上げる予定だ。

 

 

2023年3月17日 (金)

初めての法人税申告

昨年2月に法人を設立した。設立登記は自分で行った。
というより、登記手続きを自分でやってみたかったので、自分の会社を作ってみた。
会社法が改正されて「合同会社」という規格ができてから、ずいぶんと会社を作ることが”かんたん”になった。
資本金も多くの合同会社が50万円程度で設立されていると聞く。
とにかく、自分で調べてやってみるのが理解への近道だと思っているので、あまり先の計画をきちんと立てないで実行に移してしまった。
「エイヤッ!」でやってみたというところだ。
それも、申請を法務省のアプリを使って、すべてインターネットで済ませた。
滞りなく法人登記が完了して、自分の会社の法人登記簿が郵送されてきたときにはちょっと感動した。

しかし、会社は作ってほったらかしにすることはできない。1年後には1年目の会計期末を迎え法人税の申告をしなくてはならないのだ。
20年以上個人事業主として所得税の申告を自分でしてきたので、甘く考えていたのだが、法人税の申告については全く知識がなかった。
これは、税理士先生にお願いするしかないと見切りをつけて、以前から知己を得ていたW税理士に法人税の申告を依頼した。
弊社の決算は1月末、申告と納付は3月末で、税理士先生にとっては非常に多忙な時期だから、急にお願いしても断られるのは分かっていた。昨年の夏にお中元のメロンを贈って、懇ろにお願いしておいた。
自分でできることは早めに準備しておき、2月に入ると直ぐ資料をまとめてW税理士に郵送した。

その甲斐あって、申告書ができたと連絡があって、今日税理士事務所を訪問した。
少し利益が出たので、いくらかの法人税と法人住民税を納税することになって、納付書をもらってきた。「来期はもう少し経費を計上した方がいいよ」とありがたいアドバイスもいただいた。

税金は、私の住むこの国と街を維持するために使われる大切なお金だ。
私だって自分の老後に不安はある。だから少しでも貯蓄に回したいと思わないでもないけれど、私が支払った税金が回りまわって自分の暮らすこの街の安心や福祉に生かされると信じたい。

 

 

 

 

2023年3月13日 (月)

ホームページを引っ越す

2年ほど前にホームページを作成して公開した。
「仕事のためにとりあえず作成しました」という程度の、看板のようなもので
プロバイダのサービスを利用した簡易なホームページだった。
それでも、顧客のホームページにリンクを貼っていただいたり、クレジットカードを作るための確認資料に使えたりと役に立った。
ところが、SSLに対応していなかったので、なんとなく肩身が狭くなってきた。
やむを得ず、レンタルサーバーを契約して引っ越しすることにした。
「レンタルサーバー/SSL」で検索して、費用的に折り合えるサーバーと契約した。
独自ドメインを取得して、日曜日の午前中を費やして引っ越すことができた。
今までお世話になったサーバーとは契約期間の残り3か月「引っ越しました。引っ越し先は・・・」
の表示でリンクを貼った。
あれこれ悩んでいたのに、意外と簡単に引っ越しが完了したので、ちょっと拍子抜けした。

私は顧客を増やしたくてホームページを作成したのではないから、
不特定多数の方々に注目されたいと思ってはいない。
既存の顧客に対して「こんなことをしています」と知ってほしい。
普段は時間がなくてこと細かにアナウンスできないことを補完する一助になればと思っている。

せっかく引っ越したことだし、https://~が入手できたのだから、少しページも増やして
内容を充実させたいと思っている。

 

ちなみに、引っ越し先のURLは
https://takasawajimusho.com
宜しくお願いします。

2023年3月 7日 (火)

パソコンを自作する

     来週からマスクの着用が本人の判断に任せられるとのこと。

    長かったコロナシフトからそれ以前の日常へ回帰する時が来たようです。

    この3年の間、人それぞれに様々な変化があったことと思います。

 私はコロナ禍で少し余裕ができた時間を使ってパソコンの自作を始めました。と言っても、私は直流電源と交流電源の違いも分からない文系の人間です。パソコンのキーボードを叩かない日は1年に数日もない生活ではあっても、パソコンの箱の中がどのようになっているかは全く知りませんでした。

 初めてパソコンを自作してみたいと思ったのは2015年頃です。ある日突然パソコンが故障するなどのトラブルを何度か経験して、自分で直せたらいいのにと思うようになりました。そこで、「パソコン自作超入門2015」というムックを購入して精読してみました。”ドライバ1本でOK!” のサブタイトルに惹かれました。しかし、この時は実践には至りませんでした。やはり、ちょっと難しそうで踏み出せなかったんですね。

それが、コロナ禍で時間ができたことを機会に、リトライしてみようと思いました。 更にとても分かりやすい解説書を入手したことが私の肩を押してくれました。(「2万円でできる!はじめての自作PC」ピクセル出版)

 2020年7月のある猛暑の1日に汗まみれになって、最初の1台を組み立てました。深夜に完成した自作パソコンのスイッチを入れ、正常に起動した時に感じた感動と安堵は忘れられません。

 1台が無事に完成すると、気負いがなくなりました。ケースのデザインやスペックを変えて2台目、3台目を組み立てました。現在、このブログを書いているパソコンは自分で組み立てた3台目です。仕事用のメインパソコンとして毎日使っていますし、2台目は大きめのモニターにつないで主に動画の視聴に使っています。

 この1年程、円安や半導体の不足などに影響されてパソコンの部品も価格が上昇しました。自作した方が安いとは言えなくなっていますが、やはり自分で部品の構成を工夫して、オリジナルの1台を組み立てる自作の楽しさは格別です。

 それにちょっとした不具合は自分で部品を取り換えて修理して長く使うこともできますから、経済的ですし、

SDGsのトレンドにも沿っていると言えるのではないでしょうか。

Dsc_0217

このケース(In win)が使いたくて組んだ3台目です。スリムケースは放熱とユニット電源の選択肢が限られるので、CPUは省電力なものを選びました。

Dsc_0115

組立作業中。自作らしくしたくて、LED照明(白)付きのケースファン2台を搭載しています。ケースの左側面は透明になっていて、内部を確認しやすい。

2023年3月 6日 (月)

ハッピー・パートナー企業登録制度

顧問先事業所のM工業様から「ハッピー・パートナー企業」に登録したいとの相談がありました。

これは、新潟県が

①働き方を見直し、男女が共に働きやすい職場環境づくりに取り組む

②男女共に仕事と家庭・その他の活動が両立できるようにするために取り組み

③女性の能力を活かすための取り組み

を行う企業を「ハッピー・パートナー企業」と認定する制度です。

この認定を受けることにより、企業のイメージアップに役立つ、認定企業のシンボルマークを自社のHPやパンフレットに使用できるほか、建設工事入札参加資格審査の加点要件になるなどのメリットがありますし、求人の際にも良い印象を与えます。登録申請については、育児介護休業規程(現行法に準拠していること)が必要になります。

M工業様では以前に就業規則を作成・届出させてもらったのですが、昨年10月に育児休業法が改正された後のアップデートが済んでいなかったので早急に修正することになりました。

法改正に目配りするのはとても大切なことです。自分の能力不足を嘆くばかりです。

 

新潟県ハッピー・パートナー企業制度についてはこちら

 

 

 

2023年3月 5日 (日)

雇用保険の資格取得について 

退職して次の仕事が見つかるまでの間、ハローワークで求職の手続きをして失業給付(雇用保険の基本手当)を受給したことのある方も多いと思います。この給付を受けることのできる期間は、離職の理由と雇用保険の被保険者期間、離職したときの年齢によって異なります。

65歳未満の方が自己都合や定年によって離職した場合は、90日~150日(就職困難者は150日~300日)。

しかし、事業所の倒産や解雇によって離職した場合は、90日から最長330日になります。

 

最近、顧客である事業主がお亡くなりになって事業所の一つが廃業しました。速やかに離職票を作成して事業主の親族の方にお渡ししました。

ところがその後離職した労働者(パートタイマー)から電話がありました。

ハローワークで求職の手続きをしたところ、認定された被保険者期間が彼女の認識より短く、そのため給付日数について不満があるという内容でした。

彼女は平成15年4月に資格取得をしているのですが、実はそれ以前からその事業所で勤務していたというのです。

私がその事業所の業務を受託したのはその後のことなので、彼女が資格取得した時期が正しかったのかを確認する術はありませんでした。

ハローワークの担当者から彼女の主張を裏付けるためにその時期の給料明細書が必要だと言われたそうですが、どうやら保存していないようでした。

私が力にはなれないことが分かると彼女は捨て台詞を残して電話を切りましたが、ひどく後味の悪い思いをしました。

 

社労士は事業主の依頼により、事業主の代わりに手続きをするのですが、その場合に事業主の説明を信じて書類を作りますから、実は以前から勤務していたというようなことは分からない場合もあるのです。年度更新の時に賃金台帳を確認してそのことに気づき、資格取得日を訂正するという機会があるかもしれません(原則2年以内なら可能)。しかし、その機会がなく今回のように20年近く経過して、いざ離職してから紛争になるということもあるのです。

後日の結果を想像して、日々の業務をできるだけ丁寧に積み重ねていくことの必要を改めて感じる出来事でした。

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